上ノ郷谷太一

男はつらいよ お帰り 寅さん

お正月に「男はつらいよ」を観るのは、なんとなく正月らしいなと思いつつ、なぜ正月っぽいのか考えながら映画館に歩いて向かった。年々、正月らしさを実感できなくなってきていて、それが環境の変化なのか、自分自身の受け止め方なのかはわからない。とにかく街はいつもの休日より人の数も種類も多く感じた。

映画はもしかしたら、これまでの作品を観てきた人の方が楽しめるかもしれない。全部じゃなくても、シリーズでずっと継続している家族に関するイベントが発生している話だけでも。


いつも行く映画館なのに、シートに座ったときの雰囲気が違った。あれ、これって正月に親戚が集まってテレビとか映画観てるみたいだなと感じた。映画をみながら、笑ったり、鼻をすすったり、うんうん!ってなったり。ぽわんと館内が家族といるような、悪いことは起こらない感で包まれて、正月らしさの中にいることに気付いた。