上ノ郷谷太一

特別展 ミイラ

年明け早々、ミイラ観るぞって人はそんなにいないだろうと考えて「特別展 ミイラ「永遠の命」をもとめて」の見学に上野の国立科学博物館へ行ってきた。上野の森美術館の前を通ったら、ゴッホ展の行列がすごかったので心配になったが、ミイラ展は外まで行列はなく、でも会場はなかなかの人だった。

人混みのなかで死んだまま像を留めている人を見学するというのは、なんともおかしな体験だなと考えはじめてしまって、どんどん不思議な気分に。楽しめたけど、後半は考えすぎてあまり展示に集中できなかった。展示されているものは死んでいて、人だったわけではなくて今も人だし、いや人だったけど今はミイラか?ミイラはガラスのケースに収められていて、人がそれを見学している。死生観を見失ってしまった。

今でも死んだ人をいぶしてミイラにしているパプワニューギニアの民族がいて、ミイラを作る模様を記録した映像を観ていたら、死生観に限らず、無意識に当たり前だと思っていることは、やはりとても小さく狭いものだと衝撃を受けた。ミイラって作られるものなのか。